微減圧・微加圧検査
地下タンク漏洩検査における微減圧検査と微加圧検査の違いは、地下タンク内を減圧して検査するか、加圧して行うかです。
- 地下タンク本体気相部及び配管を減圧(または加圧)して圧力の変動データをリーカライザー取り込みます。
- 送油管は個別に窒素ガスを封入し、圧力の変動を確認します。
- 液相部聴音・水位検査を実施します。
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メリット
地下タンク内の液を抜かずに検査を実施するため、加圧検査に比べて、低コスト(2/3程度)、時間も短く(1/2程度)済みます。
デメリット
細部まで検査ができません。
液相部聴音・水位検査
微減圧検査または微加圧検査を実施する際に、必ず必要な検査です。
- 液相部聴音検査
地下タンク本体の液相部にセンサを入れ、気相部を減圧し、液相部に空気が入る音を感知します。 - 液相部水位検査
地下タンク本体液相部にセンサを入れ、気相部を減圧し、液相部に入る水を感知します。
加圧検査(タンク清掃含む)
- 地下タンク内の液を抜きます。
- 各配管に、個別に窒素ガスを封入し、圧力の変動を確認します。
- 上記で圧力の変動がなければ、地下タンク本体と配管に、同時に圧力を掛け、データをリーカライザーに取り込みます。
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メリット
細部に至る検査が可能ですから、老朽化した地下タンクなどにお勧めします。
また、地下タンク内の清掃も同時に行うことができます。
デメリット
検査時に地下タンク内の液を全て抜いて清掃を行う必要があるため、時間とコストが高くなります。
また、検査中にタンクを使用したい場合、すぐに復旧することができません。